独占欲
2003年12月18日人は、始め母親の胎内にいて、栄養も存在もすべて独占しているかのようである。
すべては必要かつ充分に満たされ、全能感を味わっていることだと思う。
しかし、ひとたびこの世に生まれると、暑かったり寒かったり、おなかが空いたり寂しかったり、とにかく、やるせないことこの上ない。
だから、赤ん坊は泣き、幼児は喚く。
この時、赤ん坊や幼児の心の動きはどうなっているのだろうか?
おそらく、今まで独占していてそれが当たり前だと思っていたものが、実はそうではなく、いろいろと我慢しなければならないのだと言うことを、自身に言い聞かせなければならないのが、この赤ん坊から幼児期の心の動きではないかと思う。
その上、場所も時間もいろいろ融通の利かないことばかり、所有することだって限られていて、苦しいことと思う。
わたくしは、このような流れ(様々なものを独占していた時代から、それが阻まれる時代へ)の中で、生を感じているのではないかと思う。
つまり、独占欲が果たせないから、相手を思う必要もあり、ルールや規則もそこから派生する。
もし、人が常に様々なものを独占できる状態にあれば、他者に道を譲る必要もないし、またそのような機会さえもない。
おそらく、死を自覚することなく、命は永遠に続くと感じるであろう。
時間の観念も、何かを阻むものが生じ、つまり待たされるから、時間と言うものが考え出されたに違いなく、すべてが満たされている状態では、時間を論ずる必要もなかったろう。
わたくしは、独占欲を少しも悪い心の働きと思っていないし、むしろこのような心の働きが、様々な進歩に繋がるものを生み出し、人間を進歩させてきたのだと思う。
しかしながら、同時にこの独占欲たるものは、これを監視しなければならないほど、強靭な意志力を持つものはないと、思う。
それは、本来そうであったものが、抜け落ち、剥がれ、傷つき、失ったという感覚で、これを取り戻そうとするエネルギーは凄まじいものであると考えている。
このようなエネルギーは嫉妬などに通じるエネルギーで、既得権を失われた人のエネルギ−を考えてみれば想像がつくであろう
すべては必要かつ充分に満たされ、全能感を味わっていることだと思う。
しかし、ひとたびこの世に生まれると、暑かったり寒かったり、おなかが空いたり寂しかったり、とにかく、やるせないことこの上ない。
だから、赤ん坊は泣き、幼児は喚く。
この時、赤ん坊や幼児の心の動きはどうなっているのだろうか?
おそらく、今まで独占していてそれが当たり前だと思っていたものが、実はそうではなく、いろいろと我慢しなければならないのだと言うことを、自身に言い聞かせなければならないのが、この赤ん坊から幼児期の心の動きではないかと思う。
その上、場所も時間もいろいろ融通の利かないことばかり、所有することだって限られていて、苦しいことと思う。
わたくしは、このような流れ(様々なものを独占していた時代から、それが阻まれる時代へ)の中で、生を感じているのではないかと思う。
つまり、独占欲が果たせないから、相手を思う必要もあり、ルールや規則もそこから派生する。
もし、人が常に様々なものを独占できる状態にあれば、他者に道を譲る必要もないし、またそのような機会さえもない。
おそらく、死を自覚することなく、命は永遠に続くと感じるであろう。
時間の観念も、何かを阻むものが生じ、つまり待たされるから、時間と言うものが考え出されたに違いなく、すべてが満たされている状態では、時間を論ずる必要もなかったろう。
わたくしは、独占欲を少しも悪い心の働きと思っていないし、むしろこのような心の働きが、様々な進歩に繋がるものを生み出し、人間を進歩させてきたのだと思う。
しかしながら、同時にこの独占欲たるものは、これを監視しなければならないほど、強靭な意志力を持つものはないと、思う。
それは、本来そうであったものが、抜け落ち、剥がれ、傷つき、失ったという感覚で、これを取り戻そうとするエネルギーは凄まじいものであると考えている。
このようなエネルギーは嫉妬などに通じるエネルギーで、既得権を失われた人のエネルギ−を考えてみれば想像がつくであろう
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